NO.1174 2009,4,6








緊急保証制度で融資を受けられました
 北支部のAさんは、売上の減少で資金繰りが大変でした。銀行からの2本の借入も『条件変更』(返済額を減らす手続き)をしていて、「緊急保証」ができたときにも銀行から「あなたはダメ」「認定書(売上の減少等を確認する春日井市の発行する書類・緊急保証申込みの必要書類)が出たからといって融資が受けられるわけではない」などと言われてしまいました。
 緊急保証学習会に参加して
 Aさんは2月20日に民商で行った「緊急保証制度学習会」にも参加して、商売を続けていくためにはどうしても融資を受けたいと自分の商売の状況を話しました。ほかの会員がAさんと同じ銀行で融資を受けたことを聞くと「同じ銀行なのにどうしてこんなに態度が違うの」「私は何も悪いことをしていないのにどうして銀行は『ダメ』というのかわからない」と愚痴が止まりませんでした。
 融資を受けるハードル その①『条件変更中』
 Aさんの場合、保証協会付きの融資が約220万と660万の2口あり、660万円の口は「金融安定化特別保証」です。「金融安定化特別保証」は今回の「緊急保証」では一つにできないため、緊急保証で220万円の借り入れを借り増しして1200万円を申し込むことにしました。
 まず、保証協会へ状況の確認をすると、いずれの借入も条件変更中だったこと、一つはその月から通常返済に戻ることになっていることがわかりました。保証協会からは「通常の返済へ戻して実績をつくってほしい」との返事でした。がんばって2ヶ月通常返済を続け『実績』をつくりました。
 融資を受けるハードル その②『税金滞納』
 Aさんは税金も消費税が200万あまり滞納になっていて「中間納付」分もあわせると約300万の税額になることがもう一つの障害でした。過去の滞納克服の努力を税務署から納入実績を取り寄せて、保証協会へ提示し事前の検討を求めました。残念ながら「今のままでは滞納をなくすのは難しいので保証できない」という回答が返ってきました。次に次善の策として「売掛金の入金時に税金の滞納はなくすので保証してほしい」と再度、保証協会の検討を求めました。
 くじけそうになりながらも銀行へ出向いて話し合いを続ける
 銀行へも何回か出向いて「保証協会とも話し合いを詰めている、銀行でも何とか取りあげてほしい」と相談、保証されれば融資を行うところまで話を進めてきました。銀行から保証協会へ「融資申込み」が出されたあとも「決算書の○○はどうしてこの金額か」「貸付金で計上されているのはどうやって減らしていくのか」などの問い合わせが続きました。Aさんは「こんなことばかり言われてやっぱり借りられないのではないか」とくじけそうになり『夜も寝られない』日が続きましたが、一つずつ回答していきました。
 そして保証協会から『内諾』の返事が
 30日夜、Aさんから「さっき銀行から内諾が出た」と事務所に電話が入りました。翌日は、入金になったばかりの「売掛金」を引き出して税務署で直接納付、税金の滞納がなくなった旨の証明をその場で受け取り、すぐに銀行に届けました。あとは銀行の手続きを待って融資実行を待つばかりです。申込額から若干の減額になり、半年の据え置きはできませんでしたが当面の運転資金は確保することができました。


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   会計 伊藤英雄